トピック

第7回 脳プロ公開シンポジウム 

「育ち・暮らし・老い~人生を支える生涯健康脳~」

【開催日時】
平成27年2月7日(土)  10:00 - 18:00
【開催場所】
学術総合センター (東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
                      シンポジウム会場:一橋講堂体験展示会場:中会議室
【主
     催】 文部科学省「脳科学研究戦略推進プログラム」
【参 費】
無料・要事前申し込み
【定
     員】 500名(先着順)

【プログラム】
基調講演 「生活習慣病と脳」
     永井 良三(自治医科大学 学長,東京大学 名誉教授)
 講演1 「生涯にわたる脳の健康を目指して」
     水澤 英洋(東京医科歯科大学 特任教授・名誉教授)
 講演2 「環境で変わる健康な脳発達-その分子機構-」
     下郡 智美(理化学研究所 脳科学総合研究センター 視床発生研究チーム チームリーダー)
 講演3 「睡眠と体内時計の機能を知り、個の生活と医療に生かす」
     三島 和夫(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 精神生理研究部 部長)
 講演4 「脳とエピジェネティクス-遺伝と環境が作り出す心のメカニズム-」
     加藤 忠史(理化学研究所 脳科学総合研究センター 精神疾患動態研究チーム シニア・チームリーダー)
 パネルディスカッション 「一生を通じての脳と心の健康について」
     進行:脳科学研究戦略推進プログラム プログラムオフィサー
               柚﨑 通介・加藤 忠史

● イベントの詳細はこちらをご覧ください
● 文部科学省の報道発表はこちら

14/12/19
理化学研究所
「恐怖記憶形成をエンコードする神経回路」
"Encoding of fear learning and memory in distributed neuronal circuits. (C. Herry and J. P. Johansen)"-Nature Neuroscienceにて掲載(理研・Johansenチームリーダー他)

表示

<概要>
恐怖などの嫌悪的経験に対する記憶・学習の成立や適応行動に関わる神経回路同定およびそのメカニズム解明に向けた研究の進展状況に関する総説である。
14/12/18
自治医科大学
「グルカゴンは求心性迷走神経に直接作用し脳に情報伝達する」
"Glucagon directly interacts with vagal afferent nodose ganglion neurons to induce Ca2+ signaling via glucagon receptors. (E. A. Ayush et al.)"-Biochemical and Biophysical Research Communicationsにて掲載(自治医科大・岩崎助教、矢田教授他)

表示

<概要>
グルカゴンは、食事摂取、低温、低血糖条件下で分泌が亢進し、それぞれ満腹感形成、体熱産生、血糖値上昇を司っており、これらの作用の一部に脳の関与が示唆されている。グルカゴンは、血液脳関門通過による脳移行が極めて微量であり、その作用経路は不明であった。本研究は、末梢と脳を繋ぐ求心性迷走神経をグルカゴンが直接活性化することを明らかにした。グルカゴン応答神経の大部分が、満腹ホルモンのインスリンやコレシストキンにも応答したことから、満腹感形成に関与する可能性が示される。
14/12/18
藤田保健衛生大学
「双極性障害のリスクである12q13領域の遺伝子多型はうつ状態と関連する;遺伝環境相互作用解析」
"A Genetic Variant in 12q13, a Possible Risk Factor for Bipolar Disorder, Is Associated with Depressive State, Accounting for Stressful Life Events. (A. Shimasaki et al.)"-PLoS ONEにて掲載(藤田保健衛生大・島崎大学院生、池田講師、岩田教授他)

表示

<概要>
うつ病は他の精神疾患と同様、その発症に遺伝要因が関与しているとされるが、いまだ確定的なリスクは同定されていない。その理由のひとつには、環境要因が発症に関与していることが考えられ、この両者を合わせた遺伝環境相互作用解析が必須と言える。今回我々は、約1000名のサンプルを用いて、既報の精神疾患の遺伝子研究から約60個の一塩基多型(SNP)やストレスフルライフイベント(SLE)とうつ状態に関連があるか調査した。その結果、双極性障害のリスクとして報告されている12q13領域のDHH遺伝子上のSNPとうつ状態との間に関連を認め、また、既報通りSLEもうつ状態に関連した。他方、明らかな遺伝環境相互作用は同定できなかった。今後は全ゲノムを対象としたGWEIS(genome-wide environment interaction study)を行い、網羅的な解析を行う必要がある。
14/12/16
東京医科歯科大学
「脊髄小脳失調症モデルマウスの遺伝子治療に成功 ~神経変性疾患の治療開発につながることを期待~」
"HMGB1 facilitates repair of mitochondrial DNA damage and extends the lifespan of mutant ataxin-1 knock-in mice. (H. Ito et al.)"-EMBO Molecular Medicineにて掲載(東京医科歯科大・藤田特任助教、田川准教授、岡澤教授他)
(日本語)
(English)
12/15 日経プレスリリースにて掲載「東京医科歯科大、脊髄小脳失調症モデルマウスの遺伝子治療に成功」
12/16 医療介護CBニュースにて掲載「脊髄小脳失調症マウスの遺伝子治療に成功-東京医科歯科大、治療開発に期待」
12/16 日経産業新聞 8面にて掲載「小脳失調帳に遺伝子治療 東京医科歯科大 マウスで効果確認」
12/16 化学工業日報 4面にて掲載「脊髄小脳失調症1型 遺伝子治療で効果 東京医歯大が動物実験」
12/18 QLife Proにて掲載「脊髄小脳失調症モデルマウスの遺伝子治療に成功−JSTら」
12/19 日刊工業新聞Business Lineにて掲載「東京医科歯科大と自治医科大、歩行・言語障害など神経変性疾患の遺伝子治療法を開発」
12/19 日刊工業新聞 33面にて掲載「歩行・言語障害など神経変性疾患 遺伝子治療法を開発 東京医科歯科大 自治医大」

表示

<概要>
脊髄小脳失調症1型(SCA1)は、現在治療法のない難治疾患である。我々はHMGB1が主要な病態分子であることを先に報告ししており(Qi et al, Nat Cell Biol 2007)、本研究ではHMGB1を用いた遺伝子治療によりSCA1モデルマウスに顕著な寿命延長と運動機能改善を示す治療効果を上げることに成功した。さらに、HMGB1の新たな細胞機能としてミトコンドリアDNA損傷修復を併せて示した。この成果は神経変性疾患の治療に立ちふさがる壁を破る可能性を示したもので、今後、
SCA1を初めとする神経変性疾患に対する根本的治療の開発につながるものと期待される。
14/12/16
藤田保健衛生大学、名古屋大学
「抗精神病薬反応性と統合失調症感受性の遺伝的重複」
"Genetic Overlap Between Antipsychotic Response and Susceptibility to Schizophrenia. (M. Ikeda et al.)"-Journal of Clinical Psychopharmacologyにて掲載(藤田保健衛生大・池田講師、岩田教授、名大・尾崎教授他)

表示

<概要>
本研究では、統合失調症の薬物治療に用いられる抗精神病薬反応性に関連する遺伝子多型を全ゲノムレベルで検討し、「薬物反応性に関連する遺伝子は、その疾患のリスクとなりうるか」という仮説を検討するため、Polygneic componentモデルを用いて本サンプルと、既報の日本人統合失調症全ゲノム関連解析の結果を比較検討した。その結果、抗精神病薬反応性を規定する可能性のある遺伝子多型は、統合失調症患者により多く認められることが示された。従って、本結果は、抗精神病薬の作用ターゲットである遺伝子は、統合失調症のリスクとして考える間接的な証左を示唆し、過去の候補遺伝子解析や、動物モデルを支持するものといえる。
14/12/16
関連ニュースを更新しました

表示

14/12/09 理化学研究所
「怖い体験が記憶として脳に刻まれるメカニズムの解明へ -扁桃体ニューロンの活動とノルアドレナリンの活性が鍵-」
"Hebbian and neuromodulatory mechanisms interact to trigger associative memory formation. (J. P. Johansen et al.)"-Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of Americaにて掲載(理研・Johansenチームリーダー他)

12/9 日刊工業新聞Business Lineにて掲載「怖い体験しなくても恐怖の記憶植え付けられる-理研、恐怖体験が記憶に残る仕組み解明」
12/9 日経プレスリリースにて掲載「理研、怖い体験が記憶として脳に刻まれるメカニズムを解明」
12/11 QLife Proにて掲載「怖い体験が記憶として脳に刻まれるメカニズムの解明へ-理研」
12/12 Economic Newsにて掲載「理研、怖い体験が記憶として脳に刻まれるメカニズムを解明」

表示

<概要>
本研究チームは光遺伝学によるラット扁桃体の神経活動操作と、恐怖記憶形成因子の活性化を組み合わせた実験を行った。それにより、恐怖記憶の形成には、これまで有力とされていた「ヘッブ仮説:ニューロン間のつながりが強化されるメカニズム」を実証し、その一方、それだけでは十分ではなく、注意を喚起する際に働くノルアドレナリンの活性化も重要であることを明らかにした。
14/12/09 北海道大学
「抗うつ薬のミルナシプランは内側前頭前皮質腹側部障害ラットの衝動性を抑制する」
"Milnacipran Remediates Impulsive Deficits in Rats with Lesions of the Ventromedial Prefrontal Cortex. (I. Tsutsui-Kimura et al.)"-International Journal of Neuropsychopharmacologyにて掲載(北大・大村助教、吉岡教授他)

表示

<概要>
本研究では、抗うつ薬として用いられているミルナシプランを長期間投薬することにより、内側前頭前皮質腹側部障害によって衝動性が亢進したラットの衝動性を効果的に抑制できることを見出した。驚いたことに、この回復作用は投薬を中止した後も持続した。さらに、内側前頭前皮質腹側部でのBDNF(脳由来神経栄養因子)増加、そしておそらくその結果としての神経棘突起数および興奮性シナプス後電流の回復がこの持続的な回復作用の原因である可能性が示された。
14/12/04 東京医科歯科大学
「うつ病の症状に似た行動異常を引き起こすグリア細胞群をマウスで発見―うつ病の診断や新たな治療薬の開発に拍車―」
"Glial Dysfunction in the Mouse Habenula Causes Depressive-Like Behaviors and Sleep Disturbance. (W. Cui et al.)"-Journal of Neuroscienceにて掲載(東京医科歯科大・相澤准教授、田中教授他)

12/3 進学ナビにて掲載「グリア細胞の機能不全がうつ病の症状に似た行動異常を引き起こすことを発見!」
12/4  日刊工業新聞Business Lineにて掲載 「東京医科歯科大など、うつ状態引き起こす脳神経の状態解明-グリア細胞の活動関与」
12/4  日刊工業新聞 23面にて掲載「うつ発症関与の脳神経活動抑制で行動異常 東京医科歯科大など解明」
12/4 ハザードラボにて掲載「うつ病症状を引き起こす細胞をマウスで発見 」
12/5 財経新聞にて掲載「東京医科歯科大、グリア細胞の機能不全がうつ病に似た行動異常を引き起こすことを発見」
12/5 QLife Proにて掲載「うつ病に似た行動異常を起こすグリア細胞群をマウスで発見-東京医科歯科大ら」
12/5 日経産業新聞 10面にて掲載「鬱病に似た症状を発症 マウス脳で細胞発見 東京医科歯科大」

表示

<概要>
手綱核は脳幹モノアミン神経細胞の活動を修飾し、うつ病患者において血流上昇が報告されることから、うつ病の責任部位として近年注目を集めている。手綱核神経細胞の活動は細胞外グルタミン酸濃度により制御されている。今回の研究では、細胞外グルタミン酸濃度の制御を担っているグルタミン酸輸送体GLT-1を手綱核特異的に欠損させ、うつ病様行動異常との関係を検討した。手綱核特異的にGLT1を欠損したマウスは、手綱核神経細胞の興奮性が亢進しており、ストレス下における絶望状態や不安様行動、社会回避行動、睡眠障害などのうつ病様行動異常を示した。今回の結果は、手綱核の神経活動に着目したうつ病の診断法や治療法開発への道を開く。

14/11/25 基礎生物学研究所
「2光子イメージングのリアルタイム解析法によって動物が1個の神経細胞の活動を意志で操作できることを証明」
"Reward-timing-dependent bidirectional modulation of cortical microcircuits during optical single-neuron operant conditioning. (R. Hira et al.)"-Nature Communicationsにて掲載(基生研・平助教、松崎教授他)

表示

<概要>
マウス大脳の単一神経細胞活動を2光子カルシウムイメージングを用いてリアルタイムに計測しながらその活動を報酬と関連付けることにより、マウスがその標的細胞の活動を促進させられること、またこの条件付けに伴って標的細胞の周辺神経細胞で活動の増減が起こることを見出した。本研究はマーモセットでの光操作技術の基盤となる実験手法を確立したものである。
>> 記事一覧はこちら
14/12/16
東京医科歯科大学・岡澤教授(課題E参画)、下記論文データをProteomeXchangeへ提供しました。
データへのアクセスはこちらから
【対象論文】
"Comprehensive phosphoproteome analysis unravels the core signaling network that initiates the earliest synapse pathology in preclinical Alzheimer's disease brain. (K. Tagawa et al.)"-Human Molecular Geneticsにて掲載(東京医科歯科大・田川准教授、本間特任助教、岡澤教授、東大・岩坪教授他)
14/12/16
サンデープレゼント「笑顔の約束~難病ALSを生きる~」で大阪大学・平田特任准教授(「BMI技術」課題参画)のインタビューが放映されます
【放送日時】12/21(日) 13:55~15:20 (テレビ朝日系列全国ネット)
14/10/23 BMI技術 精神・神経疾患等治療グループ「DecNefを応用した精神疾患の診断・治療システムの開発と臨床応用拠点の構築」(拠点機関:ATR)が、安静状態の脳活動の計測・解析方法について、統一プロトコルを作成しました。
詳しくはこちら
14/09/18 阪大・吉峰教授が世話人を務める、第1回「脳神経外科BMI懇話会」~脳と機能をつなぐ未来科学のはじまり~が開催されます。
【日時】平成26年10月18日(土)13:00~17:30
【場所】大阪大学医学部銀杏会館(大阪大学吹田キャンパス)
詳しくはこちら
14/08/29 毎日新聞朝刊 26面にて掲載「毎日メディアカフェ:うつ病と食事、関係深く 精神栄養学研究の功刀さん、リスク軽減法など解説」
※電子版はこちら
14/07/14 朝日新聞 23面『科学の扉』にて掲載「頭の中をよむ  夢の解読 脳活動の画像から」(阪大・吉峰教授他)
※電子版はこちら
14/06/11 文藝春秋 2014年7月号にて掲載「SFが現実になった「サイボーグ進化論」」(阪大・吉峰教授、慶應大・里宇教授他)
14/03/27 NHK総合 NHKスペシャル「人体 ミクロの大冒険 第2回 あなたを変身させる!細胞が出す"魔法の薬"」に金沢大学・東田特任教授が出演します
【放送予定日時】4/5(土) 21:00~21:49
14/03/27 BS日テレ 深層NEWS「あなたの睡眠大丈夫? 眠りの悩みを徹底分析」に国立精神・神経医療研究センター・三島部長が出演します
【放送予定日時】3/28(金) 22:00~23:00
13/06/20 ATR・神谷室長が第27回塚原仲晃記念賞を受賞しました
>> 記事一覧はこちら
本日072累計339885
↑このページのトップへ

文部科学省

脳科学研究戦略推進プログラム事務局 (脳プロ事務局)

〒444-8585 愛知県岡崎市明大寺町字西郷中38

TEL:0564-55-7803・4 FAX:0564-55-7805

CopyRight © SRPBS All Rights Reserved.